一時帰国の折り、奥さんを連れて車で長瀞へ。

11月上旬というと秩父地方の紅葉はまだ早いのだが、しょうがねえじゃん。浦山渓谷まで足を伸ばしてみてもやっと色づき始めな感じ。
生意気にも筆者、長瀞に定宿を持っており、今回もそこへ。
前回は宝登山の臘梅の時期だったため、岩畳の見事な寂れっぷりに感動したが、今回は気の早い紅葉狩り客(筆者含む)が闊歩しており、割と賑やかだった。
長瀞渓谷は澄んだ青い水をたたえて、透明度が最高。スキューバダイビングの先生が「水が一番きれいなのは秋!」と力説していたのを思い出す。
季節には相当早いが、桜並木の方へ行ってみると、なぜか はとバスがセンターライン上を走行してくる。もともと広くない道なので真ん中など走られた日には対向車は避けようがない。
さらに、あわてて路肩に待避した対向車を「それじゃ足らん」と脇道に蹴散らしながら進む。ムチャクチャである。
運転手とバスガイドがしきりに上を気にしている。見ると、その異常な行動は桜並木の低く伸びた枝を折らないためと分かった。
桜のシーズンも、そのアホみたいに車高の高いバスで来るんかな>はとバス。たぶん各方面に怒られるものと思われ。
宿に着き、適当に風呂に入り(温泉でないのがつくづく残念)、夕食の時間になる。食事の世話係が若い女性で、動作がぎこちないのが気になる。
嫁さんがドリンクにレモンサワーを頼むと「あっ…サワーですか」と言ったのが気になる。
食事が進んで、個室に入ってきたその世話係が妙なことを言う。
「あの…先ほどのサワーがいかがでしたか?」
嫁さんが問題ないよと伝えると、「ああ良かった、実は私、サワー作るの初めてなんです」さらに「実はレモンサワーって飲んだことなくて、加減が分からないんです」
食べかけのゴマ豆腐吹いた。
まあ、正直なのに免じて許す。嫁さんどうせ酒の味分かんないし。
串焼きにした川魚と芋が出てきた。問題の世話係が「イワナと中津芋の串焼きです」と言う。
筆者「ナカツってどこなんですか?」
世話係「え…あ…ちょっと聞いてきます(ドタドタ)いたちょ~! ナカツってどこなんですか~!」
世話係「…ナカツ地方です」
筆者「ナカツ地方ってどこなんですか?」
世話係「ちょっと聞いてきます」
筆者「あ…いいです。こっちで調べます」